「教員から転職しよう」と考えたとき、必ず最初に立ちはだかるのが「履歴書」と「職務経歴書」ですよね。
求人に応募すると、たいてい履歴書や職務経歴書をすぐ提出する必要があります。
でも履歴書や職務経歴書って何書けばよいかわからない・・・。
履歴書や職務経歴書を書く機会がなかったので、最初は私も全くわからなかったです・・・。
でも大丈夫。履歴書と職務経歴書には、決められた書き方があります。
今回は、元教員から転職を成功したわたしが、教員からの転職時にパパっと書ける「履歴書の書き方」を解説します。
- 雇用形態別の職歴欄の書き方
- 教員免許や資格の書き方
- 志望動機・特技欄など、その他の欄の書き方
履歴書をパパっと作成して、スムーズに書類を提出できるようにしましょう!
職務経歴書の書き方はこちら!
雇用形態別!職歴欄の書き方
教員の場合、運営母体・雇用形態によって職歴欄の書き方が異なります。
- 公立学校(公務員・臨時的任用教職員・任期付教員・非常勤教員など)の場合
- 私立学校(専任教諭・専任講師・常勤講師・非常勤講師など)の場合
それぞれ、書き方を解説します。
①公立学校の場合
公立学校の場合、どの雇用形態であっても以下の点は共通です。
公立学校に勤めている場合
- 採用・任用された教育委員会(〇〇都(道府県)教育委員会)を最初に書く
- 「現在に至る」は左にそろえ、一行下に「以上」で締める
勤務先が異動になっても、採用・任用先(教育委員会)は基本的に変わらない人が多いですよね。
そのため、学校名は履歴書ではなく、職務経歴書に書きましょう。
任用先と採用先が異なる場合には、履歴書に記載しましょう!
また、「現在に至る」や「以上」などは、忘れてしまうと現在の雇用状況などが分かりにくくなってしまうことも。
書き忘れても問題ないとはいえ、書類選考で履歴書を見られる場合も多いため、抜け漏れがないように記載しましょう。
正規採用(公務員)の場合
正規採用(公務員)の場合、雇用状況には「採用」「退職」と書きましょう。
退職に関しても、公務員は自己都合での退職が基本。そのため「一身上の都合により退職」と書きましょう。
どんな仕事をしていたかなどは、職務経歴書に記載しましょう。
講師(臨時的任用教職員・任期付教員・非常勤教員など)の場合
講師の場合、雇用状況は「任用」「任期満了/退職」と書きます。
臨時的任用教職員・任期付き教員・非常勤教員など、それぞれの立場も正しく記載しておきましょう。
公立学校に勤めているなら、公務員の雇用形態は「採用」、それ以外は「任用」と覚えておきましょう!
②私立学校の場合
私立教員の場合、専任・常勤などの雇用形態による書き方の違いはありません。
私立学校に勤めている場合
- 採用された正式な学校名
- 採用された雇用形態(専任教諭・常勤講師・非常勤講師など)
- 雇用状況(採用・契約期間満了・退職など)
私立学校に勤めている場合、雇用形態・状況を正しく書くように意識しましょう。
地方公務員となる公立教員とは違い、私立学校は学校ごとの採用になるため、学校名もすべて記入する必要があります。
なお、雇用状況は「採用」「契約期間満了」「退職」など、状況にあわせて記入します。
私立学校の場合でも、「現在に至る」「以上」は忘れずに!
学歴欄の書き方
学歴欄の書き方で、気を付けるポイントは以下の2つです。
- 原則、高等学校から時系列に記入する
- 学校名、学部名、学科名など、省略せずに正しく書く
学歴は、義務教育が終わった高等学校から記入します。
職歴欄と同様に、学校名や学部名などを記入するときには、省略せずに正しく書きましょう。
卒業後に学校名が変わってしまった場合、カッコで記述します。詳しくはコチラ!
教員免許や資格の書き方
教員免許だけでなく、取得している資格は「免許・資格」欄に記載します。
こちらも、時系列に書くのが基本ですが、運転免許は最初にまとめて記載することが多いようです。
教員免許の書き方は?
教員免許は、以下のように記載しましょう。
- 学校の種類(幼稚園教諭・小学校教諭・中学校教諭・高等学校教諭)
- 種別(専修・一種・二種)
- (教科) ※中学校・高等学校の場合
免許状に明記されている内容のため、不明確な場合には免許状を確認しましょう。
免許名の後ろに「1文字分のスペース+取得」と、書くのを忘れずに!
その他の資格の書き方は?
運転免許証や技能検定など、取得している資格を記載しましょう。
資格によって「取得」「合格」など、書き方が異なるので、調べてから書くことをおすすめします。
多くの資格を取得している場合は、仕事内容に直結する資格を優先して記載します。
FAQ
読みやすい・わかりやすい履歴書を書くために気をつけるポイントは?
企業の採用担当者は、短時間で多くの履歴書に目を通さなければなりません。
そんな忙しい採用担当者の目にとまるためには、「読みやすい」「わかりやすい」履歴書や職務経歴書を書くことが大前提です。
書くときに気を付けるポイントは、以下の3つです。
- 西暦か和暦にそろえる・・・和暦の場合は「令和〇年」のように、漢字で書く。
- 縦のラインをそろえる・・・スペースを使って、できるだけ縦のラインをそろえて書く。
- 正しい名称・身分を書く・・省略せず、正式名称や立場を調べて書く。
教員の場合、職歴欄に法人名や教育委員会名などを二回続けて書くことが多いです。
そのため、縦のラインをそろえて書くと分かりやすくなります。
そろえて書ける内容は、できるだけそろえて書くようにしましょう。
また、書類の内容を偽ることは厳禁。
当たり前のことですが、詐称してしまうと、最悪の場合は内定を取り消されることも。
どんな内容であれ、正しい内容を書きましょう。
卒業後に学校名・学部名が変わってしまった場合、学歴欄はどう書く?
卒業後に学校名・学部名が変わった場合
入学・卒業時の学校名を記入してから( )内に変更になった学校名を記載します。
学部名が変わった場合も同様に( )内に変更になった学部を記載しましょう。
在籍中に学校名・学部名が変わった場合
入学時の旧学校名・学部名を書いたのち、( )内に変更になった学校名・学部名を記載します。
卒業時は、変更後の学校名・学部名のみを記載しましょう。
廃校になってしまった場合は、あえて( )内に書く必要はありません。
特技や趣味には何か書いた方が良い?
特技や趣味が少しでもあるなら、簡潔に書いておくのがおすすめ。
書くことで面接官に人柄を伝えられる、興味をもってもらえるといったメリットがあります。
特技や趣味の内容が面接に影響することはありませんが、以下の内容は避けた方が良いです。
- ギャンブルや賭け事
- 政治や宗教に関すること
事業に関連があるなら書いても大丈夫ですが、一般的に面接官からあまり良い印象を持たれない可能性があります。
モノマネ、漫才、ダンスなど「その場でできること」を書くと、「やってみて!」と言われることも。覚悟して書きましょう(笑)
履歴書は手書きが良い?
手書きがおすすめの企業もありますが、必ずしも「手書きが良い」わけではありません。
近年、履歴書はPCで作成してメール添付するといった企業も増えています。そのため、履歴書をPCで作成しても基本的に大丈夫です。
家庭教師や塾講師など、実際に文字を書くことが多い職種は、手書きがおすすめです。
まとめ:履歴書はパパっと作成しよう!
履歴書を書く機会は少ないですが、ポイントを押さえればパパっと作成できます。
転職活動は、時間とタイミングが勝負のカギ。
転職活動にかける時間を増やすためにも、履歴書の作成はできるだけ短時間で済ませましょう!
doda