卒業式の服装ってどうすればいいの?
卒業式の服装に、ルールはあるの?
毎年やってくる行事の中でも、特に大切な行事の1つである卒業式。
厳粛な雰囲気がただよう卒業式では、教員の服装も通常とは異なります。
今回は公立小学校で7年間勤務した私が、卒業式にどのような服装をすべきか、選び方や着こなしのポイントとともに解説します。
卒業式の服装に迷っている・卒業式に向けて準備をしたい先生は、ぜひご覧ください!
都内の公立小学校で計7年間勤務。
産休・育休を1年間挟みましたが、1年生~6年生までの学級担任として働いていました。
現在は、1児のママとして一般企業で働きながら、複数の副業を行っています。
卒業式の服装で気をつけるポイントは?
卒業式の服装で、気をつけるポイントは以下の3つです。
1つずつ解説します。
①:服や靴の色は、黒や濃紺、グレーなどの暗い色を選ぶ
服や靴の色は、基本的に黒や濃紺、グレーなどの暗い色を選びましょう。
明るいカラーのスーツやジャケットなどを着てしまうと、卒業生よりも悪目立ちしてしまいます。
通常のブラックスーツを着用する若手の先生もいますが、式典のため「ブラックフォーマル」と呼ばれる黒色の礼服を選ぶと良いでしょう。
②:靴は、パンプスやビジネスシューズを選ぶ
卒業式で履く靴は、上履きではなくパンプスやビジネスシューズを履きましょう。
スニーカーなどの上履きは、式典では履かないのがマナーです。
卒業式は厳かに行われる式典のため、できるだけヒールの音が響かないものを選びましょう。
③:服装だけでなく、髪型やアクセサリーまで整える
服装だけでなく、式典にふさわしい・きちんとした髪型やアクセサリーで臨むのがマナーです。
お辞儀した時にじゃまにならないよう、髪が顔にかかる場合はピンやスプレーでまとめます。
髪が長い場合は、1つ結びやお団子ヘア、ハーフアップなど、シンプルにまとめましょう。
アクセサリーは何を身に付ければいい?
アクセサリーは、冠婚葬祭で身に付けるパールのネックレスがおすすめです。
一度購入しておくと、結婚式などに呼ばれたときにも使えます。長く使えるものを選びましょう。
お手頃なものを購入したい方は、こちらがおすすめです。
【卒業生の担任】服装の選び方
ここからは、卒業生の担任の場合にどんな服装を選べばよいか、解説します。
多くの場合、女性は袴・男性はブラックスーツが基本です。
ただし、学校によっては決まりがある場合も。早めに確認しておくことをおすすめします。
女性:袴の選び方
あくまで児童・生徒が主役のため、派手すぎないものが基本です。
派手な色や柄でなければ、着物や袴の色は基本、何色でも大丈夫です。
周りの先生方と色が被らないように、事前に打ち合わせしておきましょう。
教員に人気の色は?
着物の色は、アイスグリーン・ピンクベージュ・薄ピンク・薄むらさきなどが人気です。
レンタルの場合、着物と袴がセットになっていることがほとんど。
画像を見ながら、自分に似合うものを選びましょう。
いつまでにレンタル予約すればいい?
3月に近づくと、レンタルしたい着物・袴がなくなってしまうことも。
1月~2月中にレンタルの申し込みをしておきましょう。
おすすめのレンタル袴は夢館
袴を着用しない場合はどうすればいい?
袴を着用しない場合は、礼服(ブラックフォーマル)+華やかなコサージュを着用します。
礼服もレンタル可能です!【Cariru BLACK FORMAL(カリルブラックフォーマル)】
コサージュについては、こちら。
男性:ブラックスーツの選び方
男性はブラックスーツが基本です。
通常利用しているものではなく、できるだけ濃い色のブラックスーツを選びましょう。
ネクタイやポケットチーフの色は、白やグレーが基調です。スーツベストを着用すると、よりフォーマルな印象になります。
【卒業生の担任以外】服装の選び方
卒業生の担任ではない場合、式典にふさわしいスーツや礼服を選ぶのが基本です。
それぞれ、選び方のコツをお伝えします。
女性:礼服(ブラックフォーマル)+コサージュ
通常使っているスーツではなく、黒、グレー、濃紺を基調にしたブラックフォーマルを選びましょう。
「通常のブラックスーツでもOK」という学校もありますが、毎年使うものなので用意しておいた方が無難です。
ブラックフォーマルのおすすめは?
ワンピースとジャケットのセットなら、こちらがおすすめ。
ジャケットの形とワンピースの丈が選べるうえ、家で洗濯が可能です!
ワンピースの上に羽織るジャケットは、ツイードジャケットもおすすめ。
黒を選べば、卒業式だけでなく入学式でも利用できます。
ワンピースやスカートスタイルだけでなく、パンツスタイルでもOKです。
パンツスーツは基本ブラウスとパンツが分かれているので、入学式では白ブラウスに変更すれば利用できます。
コサージュの大きさや色は?
コサージュは大きすぎるものは避け、手のひらに収まるぐらいの大きさを選びましょう。
色は、ベージュ・薄ピンク・オフホワイト・薄い水色など、淡い色を選びましょう。
オーガンジーやシフォン、サテンなどの布花であれば、長く利用できます。
ストッキングの色は黒?ベージュ?
ストッキングは黒を避け、肌色に近いベージュを選びましょう。
黒を着用してしまうと、お葬式のような雰囲気になってしまいます。
卒業式のある3月は寒い日もあるため、発熱タイプを選ぶと寒い体育館でも安心です。
男性:ブラックスーツ、または無地のスーツ
一般的な無地のスーツで大丈夫です。
スーツの色は黒やチャコールグレー、濃紺などの暗い色を選びましょう。
ネクタイの色は、白、グレー、黒と白のストライプが無難です。
まとめ:卒業式に向けて、早めに準備しよう!
卒業生を気持ちよく送り出すためにも、服装は整えていきたいもの。
3月に入ってからではなく、1月~2月のうちに余裕をもって準備しましょう。
とくに異動や採用後に迎える初めての卒業式の場合は、周りの先生方に学校のルールを早めに聞いて準備しましょう。